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言葉のチョイス

2019.10.15

言葉を扱う仕事をしているので、仕事で文章を書いているときは感情の揺れが大きくならないように意識しています。

読後、万人受けが落としどころなら、できるだけ丸く収まるよう、事実を体裁良くまとめることを基本としており、誰が書いても大きな差がないかもしれなけれど、このスタンスで文章を書く方が得意です。

そのため、主観を入れて書く文章は少し緊張します。そこには「私はそうは思わない」という、見えない読者が少なからず存在するからです。

心の緊張が解き放たれた文章、例えば日記などは、感情がダダ漏れしている状態で、人に見せられたものではありません。だから、ダダ漏れしないようにしながら「主観」を公な場所で発信するのは緊張します。

主観的に書いて良いのか否かで、明確に文章のコントラストが違ってきます。構成する語彙のチョイス一つ一つが変わって来るからです。

さて、前置きが長くなりましたが、書き言葉については少なからず意識しているのですが、話し言葉のチョイスがとても苦手です。言わなくてもいいことを、また、選ばなくてもいい語彙をチョイスして口から漏れることがあるからです。

そのため、「そう言えばいいのか!!」という言葉(会話)と出会うと、ビビビとアンテナが立ち、フレーズとして書き留めるだけでなく、言い方や雰囲気までその言葉を発していた人を真似るようにしています。

言葉のチョイスが上手な人は人格者だな…と思う人がほとんど。そんな人でもマイナスの感情を持って生きていることが分かるので、親近感が湧き、この人から学ぼうって思います。

私が勝手に書き留めている「そう言えばいいのか!フレーズ」。出会った人格者たちから勝手に盗んで使っている言葉。少〜しだけご紹介します。

「このぉ〜コンコンチキ💕」
フランスに行ったときに出会ったステキなキャリアウーマン女性が、プンプンすることを話すとき、会話の中で良く使っていた言葉です。「コンコンチキ」って…(笑)意味を調べると、それなりなのですが、現代ではあまり使わない言葉を、かわいらしく言うのって、大事なことだなと思います。


話の内容を聞いていると、「最高ムカつく」とか「超イラつく」とか言ってもおかしくないくらいの状況なのですが、彼女はいつも「このぉ〜コンコンチキ💕」をかわいく言う。私より少しお姉さんの年頃で、国際的ビジネスウーマンとして完璧に思える女性。そんな女性がちょっと愚痴りたいときはこんな感じなんだ……!と、かわいくて仕方がありませんでした。てめぇこのやろう!ではなく、「このぉ〜コンコンチキ💕」です。

女性活躍の時代がだらこそ、言霊を意識する年頃だからこそ「このぉ〜コンコンチキ💕」です。意味を知ると、決して美しい言葉ではないかもしれませんが、言い方も含めてチャーミングな言葉選びができる彼女はやっぱり人間らしくて好きって思います。

ふたつめは、「彼は生まれる時代が早すぎたね😊」です。
人格者の Aさんが、友達がグチり終わったときに掛けた一言です。Aさんがグチった内容には一切触れず……です。これを隣で聞いていて私はびくりしました。私は「それって、一緒の時代に生まれたくなかったね。」とかいろんな意味あるでしょ!って思ったけど、言葉に出して本人に聞ける雰囲気ではなかったので、聞きませんでしたけど……。逆にポジティブにも捉えられる言葉なのがいいなって思いました。捉える側の問題。時代を先読みしている天才だね、とも捉えることができます。

友達も「そっかー!今の時代では理解できない人なのか(笑)」って。さらに人格者の彼は「彼は独特の感性をお持ちなので、もう一回生まれ変わった方が理解されるかもしれませんね😊」って。そして「もうこの話は終わりにしましょう」って。

具体的に攻撃するより冷ややかで、話をバサッと終えて、アイツのことは心に留めることもやめて、俺たちの時間を楽しく過ごしましょう!という流れができあがりました。そこには、アイツの会話は二度としなくてもいいよね、という「えんがちょ」的な流れも感じました。

もう一回生まれ変わらなければ理解されないアイツ……。もう二度と会話に出てこなかったアイツ……。

生まれる時代が早すぎた😊……ということらしいです。

この言葉は、捉える側の問題だから「そんなつもりで言ってない」と弁解もできます。そういう言葉は、汎用性が高いし、見つけるたびに、「この人、ちゃんと分かってこの言葉発しているな。すごいな」って思います。

言葉で傷ついて、言葉で救われることが多かった数ヶ月。

言葉について考えていたらこんなブログになりました。

言葉、言霊……SNSを見ていても、なかなか大変でユニークな時代だと思います。

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