「社長さん、遅くまで働く社員、かわいくないですか?」
これは、社会保険労務士さんのお便りか何かにむかし書いていたフレーズだったと記憶しています。
当時、社長の私は心の中で「はい、めっちゃかわいいです」と答えていました。
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私自身、変わらねばと思い始めて、今年に入って「変わるための自己改革」を3年計画で立てました。
時代の常識は、私が努力し苦労してきた過去を否定しますが、過去に縛られず、素直に意識して、未来の常識を取り込んでいかないと…と思います。
子育てしながら親も一緒に成長すると言いますが、会社もまた、会社を生んだ者として会社と一緒に成長していきたいと思います。
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起業せずとも、2代目、3代目で会社を引き継いだ社長さんたちもたくさんいます。お話を聞いていると、生む以上の大変さもあると思います。初代の常識が強く影響するからです。それでも、時代の常識は変わり、自分たちが努力し苦労してきた過去を、時に否定します。だから、ある3代目の社長さんは「先代が全てではなく、未来を見据えて判断し、ぶれずに、後悔しないように、成長していきたい」と話してくれました。
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「社長さん、遅くまで働く社員、かわいくないですか?」
かわいい。ではダメ。
時間内にちゃんと終われる人、ライフワークバランスを考えられる人が〇の時代です。弊社の社是に「私たちの会社は、正しく成果を上げた人を、正しく評価します」という項目があります。法人の目で正しく人を評価できる、「客観的視点を育み続ける法人格」を目指さなければいけないと思います。
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お取引先の担当者さんから、「すみません!今日残業できない日なんです!」と言われると、心からすてきな会社とお仕事させていただいていると感じます。大きな企業であればあるほど、その下で働く企業も多いので、「すみません!今日残業できない日なんです。」は、優良企業です。こうした言葉を取引先に伝えることは、ひと昔前は非常識でした。
こういう常識と非常識の変化を一つずつ拾い上げ、感じながら、どちらも間違いではないけれど、私自身の自己改革の納得材料にしていきたいと思います。
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18時です。
まずは社長がとっとと帰りたいと思います。