仕事についての考え方に変化があったので備忘録として書いておこうと思います。
この先、12年くらい精進して過ごせば、また考え方が変わると思うのですが、新しい時代の始まりの前に書いておこうと思います。
若かりし頃、私は「充実した人生は、仕事のチョイスで絶対に決まる」くらいに思っていました。「人生の時間のほとんどを仕事に費やすことが当たり前」という時代背景で、諸先輩達の働きぶりを見てきたから。
残業も、休みも、当たり前に仕事するなら、「好きを仕事にするべき!絶対」というのが、私のこだわり選んだ信念でした。
しかし、SNSのアカウントを個人が持ち始め、個人の主張を自分のチャンネルで世界に発信できるのが当たり前になった頃から、時代背景は一気に変わりました。
個性優先の生き方が尊重される時代に突入し、法やルールを犯さない範囲で個性をいかに押し通して、自分らしく生きられるかが勝ち組のような風潮になりました。副業は当たり前、残業は悪。好きはアフター5と休日に十分楽しむ。
今まさに個性最強という時代を迎えようとしているのだと感じます。
そんな時、こちらのサイトを目にする機会がありました。
ベストセラー『バカの壁』で知られる養老孟司さんは、著書『超バカの壁』で、自身の「仕事論」をお話しています。
「自分に合った仕事を探しているから」と、ニートなどをしている若者に向けた言葉です。
「仕事というのは、社会に空いた穴です。道に穴が空いていた。そのまま放っておくとみんなが転んで困るから、そこを埋めてみる。ともかく目の前の穴を埋める。それが仕事というものであって、自分に合った穴が空いているはずだなんて、ふざけたことを考えるんじゃない、と言いたくなります。(当サイトより )」
このサイトを見て、
人知れず、誰かがやらなければならない仕事に従事している人がどれほど大切で、そこで働く人たちがシステムとなってくれていることで守られている社会のサービスはたくさんある。このことに改めて感謝する機会をいただいたと思っています。
そこには「好き・嫌い」の概念はなく、「誰かがやらなければならないこと」しかありません。
「社会に空いた穴」に気づき、「穴を埋める人」がどれほど大事で、人口が少なくなった今、前にも増して必要な時代になったのだと思います。
ライフラインや社会福祉などの業界で従事してくれている人がいてこその、自己中心的な発想で「夢=仕事」を選ぶことができる。(もちろん、福祉で活躍すること=夢という方々がたくさんいることも承知です)
「仕事は人生の大半、そのチョイスは人生にとって何よりも大切…」。そう信じて疑わなかった時代はいったん終わるのだなと思いました。
「好きは探すべき」しかし、それを仕事にするか否かは別問題。
「仕事」とは人生において何か?は人ぞれぞれ。十人十色。全て正解の時代。
それでも、好きを仕事にできた自分は、性に合っているのでとても充実しています。目の前のお仕事に真摯に向き合っていこうと思います。感謝。