新元号が「令和」に決まり「令」を広辞苑(第七版)で調べてみました。
れい【令】で調べると、
「①命ずること。いいつけ。②おきて。のり。③長官。→令長。④他人の家族などを尊敬していう語。「-夫人」」とありました。
さらに「りょう【令】」でも調べてみると
「古代東アジア諸国の法典。」とあり、
「君主の命令から法令をまとめた編纂物をも指すようになり、日本では「大宝律令」として大成、710年に改定して「養老律令」三〇編九五〇余条とした」のだそうです。
令和と聞いて、令の字は命令の「令」という印象が強かったのですが、
ルール(おきて、法令)の中で個性がひかり「和」が保たれる時代に…という意味もあるのかなと個人的に思っています。
りつりょう【律令】を調べてみると、
広辞苑では「律と令。律とは刑法、令は行政法などに相当する中央集権国家統治のための基本法典。」とありました。
法令遵守(コンプライアンス)が企業にとって大切なこの時代に「令和」はふさわしい元号かもしれません。逆に、そうしたフレームをきちんと整えていない企業・団体は早いところ整えないとと…と思います。
調べれば調べるほど「令和」への違和感がどんどんなくなり、「なんだかこれからの時代にぴったり!」と思えるようになって来ました。
新元号の出典は、日本最古の歌集「万葉集」の「梅花(うめのはな)の歌三十二首」とのことでした。
以下の序文から引用したそうです。
「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す」
安倍晋三首相は「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」と「令和」に込めた意味について話していました。
安倍首相の「人々が美しく心を寄せ合う中で」という言葉は、
法令遵守しながらも、何かあれば歩み寄って、和を保ちながら、育んで解決して行こうというメッセージに聞こえてきました。当たり前のことのような気がしますが、歳を重ねるほどに実はなかなか難しいことなのかもしれません。
高齢化の進む秋田で暮らす中で、「美しく心を寄せ合う」という言葉を心に留め、具体的にどういうことなのかを考えながら「令和」を迎えたいと思います。